2012年11月27日火曜日

iPad miniレビュー〜 タブレットのサイズについて考える 〜


Jobsの7インチ否定から物議を醸し出していた7インチサイズのタブレット。
Androidはその多様性という特性上、様々な大きさのものが市場にでてますが、Appleもついに7インチタブレット参入ということで発表されたiPad mini。
Nexus 7やKindle Fire HDなど低価格路線が市場に評価されている7インチタブレット市場に対してAppleは価格面ではそれほど落とさず、しかしデザイン面などを全面に出してきました。
初代iPadを利用してましたがiOS6から外されたことや、リリースされているアプリのホドン度が重いことなどで買い替えを考えていた私ですが予算上、第3世代のiPadの購入を逃してたのでこれを機会にiPad miniを購入しようと思いました。
ただ、当初は低価格路線だろうと思っていたものもあったので予想よりも1万近い高い価格設定は微妙。
用途を決めて容量を16GB以内にしようと白16GBモデルを選択しました。

iPad miniレビュー


まずは薄いく軽いというiPhone5と同じような感想が当たり前のように。
Lightningケーブルなのも嬉しいところ。
特にドックを使っていないのでアクセサリー面は問題なく。


画面比率は従来と同じで感覚的には差が無いです。
初代iPadからの乗り換えなので速度面やメモリー容量は格段に速くなった、というか大体のアプリが問題なく使えるのは嬉しいところです。
縦置きに折りたたみスタンドで使うと幅が足りませんがSmart Coverを伸ばして対応。


Smart Coverを初めて使いましたが使いやすいですね。
電源オンオフもそうですが、手軽に横置きできるのは。
iOS6の時計も悪くないですし。


さて、タブレットの用途を考えると

モバイル用のネット、データ処理端末
電子書籍閲覧

が主なものとなるかなと思います。
前者はノートPCの代用として利便性を追求する形になり、後者は書籍の電子化の流れに沿う形での要求です。
自宅では端末自体の速度が遅くなって、置き時計化していった初代iPadですが、実用レベルの速度になった場合に何に使うかはなかなか悩ましい問題です。
Webを外で見るという用途であればiPad miniの画面サイズでも十分でRetinaかどうかはコストとその人の必要性の秤になります。
むしろ、持ち運びやすいことでのiPad miniのほうがよく、その上のサイズである必要性はそれほど強くありません。
データ処理、例えば画像加工とかテキスト処理に関しては扱うデータと利用者の問題であり、シーンによってはMacbook Airなどの軽量ノートを選択するほうがいい場合もあります。
10インチはそういう意味でMacbook Air 11インチと比べる大きさになったため、iPad miniが出たことで微妙感はあります。

電子書籍利用として考えるとiPad miniは大きさは片手で持ちにくく、まだ重く感じます。
膝の上などで固定させたり、両手利用になります。
テキストレベルで読むには画面サイズや解像度は十分でむしろ、iPhoneや10インチよりは読書体験しやすいと思います。
ただ、カラーの必要性もそうなると当然なくなり、Kindle Paperwhiteのほうが更に軽く小さいためバッテリーも含めると優位性はなくなります。
コミック類など画像を扱うような電子書籍の場合、見開きだと10インチがやはり迫力が出て読書体験として優れていると感じます。
Retina非対応のこともあり、やはり見開きだとiPad miniは物足りなくなります。
見開きが多いような少年漫画などには若干残念感が残ります。
Newtonなど画像などを使うインタラクティブ電子書籍でも横置きで見るためにiPad miniでは迫力不足感はあります。

高齢者なども考えるとサイズはコンパクト化でなくてもいいこともあり、iPad miniの方向性としてはモバイル時の簡易データ処理が向くと思います。

iPad miniの個人の感想のまとめに入りたいと思いますが、モバイル用途で力を発揮すると考えます。
自分の利用しているアプリ限定の話で恐縮ですがReeder for iPadがシェア機能でiOSのAPIを利用してないのが残念です。
iPhone版のようにスクラッチから作りなおして、とまでは言いませんがMountain Lion対応としてTwitter/Facebookのシェア機能を改良したReeder for Macのようにして欲しいところです。
電子書籍のサイズによる迫力は必要であればiPadを別途購入するかという感じでこの部分は各自の完成とコストの秤にかけるところでしょう。

よくいわれるRetina対応やプロセッサーが1世代前の問題ですが、Retinaに対しては個人的にはたいして気にしてません。
気にする人は買い控えかiPadのほうがいいのでしょう。
CPUやメモリーの問題は次の世代以降で変更になると思います。
iPadも初代はありあわせ的なハード設計をデザインでという部分が強かったので市場に受け入れられてコスト的に有望であれば良くなっていくと思います。
現状、歩留まりの問題などで生産台数が安定してないという噂も聞きます。
AppleのiPadシリーズの方向性は年頭から春、WWDCあたりで固まるかなと予測できますし、これからだと思います。