2011年12月27日火曜日

ブログ「ひっそりと」から見る1年と個人的今年ベスト



1年の締めくくりということで振り返り記事です。
「ひっそりと」も約1年と本当にひっそりと記事を書いてきましたが、1日の記事数を上げることでのSEO効果はそれなりにはあるんでしょうが、個人的モチベーションに結びつかずにマイペースという感じに。

◆サイト総括
アクセス数が最も高かった記事は「音楽SNSの最高峰、Spotify」となっています。
これはリンク参照が発生した事でのアクセス増加もありますが、キーワード検索も多少あり、掘り起こされた感じです。
他には「Windows To Goを使ってみる (Windows8)」やiPad・iPhone関連と続きます。

◆2011年iPhone・iPadアプリベスト
個人的と前置きしますがやはり2010年にローンチされ、年末アップデートが強烈だった「Path」が年内通してモバイルSNSという部分を模索しながら最適解を出したのかということでベストに。
次点にはiPhone版がリリースされたFlipboardを推します。
PathはInstagramから始まった写真SNSの動きや、SNSにおいてのプライバシー問題、Timeline表現やソーシャルグラフなど様々な問題に対しての答えを出したというのが注目点です。
アップデート後にユーザーの増加もあり、果たしてモバイルSNSは今後どうなるかという部分が魅力です。
Facebook中心に動いていたSNSかいとしても面白く、今後触発されて面白いアプリやサービスが出てくることを期待したいと思います。
FlipboardはiPhone版の手軽さは魅力です。
サーバ側で処理を行うため素早く、またサービス側のキュレーションなどiPadにも劣らない出来と思います。
iPadは発売年の動き以上に加速したものはあまり見えませんが、注目はやはりThe Dairyでした。
アプリの出来は初代iPadだと重く厳しいですが、ソーシャルメディア連携や動画音声など日刊紙と思えないほど電子化されており、iOS5に実装されたNewsstandのおかげで手軽に読めるようになったことが要因です。
値段も85円/Weekはかなり安く提供されているのも他のメディアを離している点でしょう。

◆2011年ベストWebサービス
今年はFacebookとGoogle+の競争という構図の1年だったと思います。
Facebookの後を追う形でのGoogle+は非対称購読・発言という特徴だけではなく、ブランディングページやHangoutなど提供してきました。
Google各サービスの連携も色々と注目された部分です。
対してFacebookはTimelineやSpotifyなどのサードパーティーとのオープングラフ連携、購読システムなどでGoogle+を意識しながらも先に進んでいく感じです。
SNSの市場はプラットフォーム化したことでほぼ決まった所がありますが、2012年はどうなっていくのかはまだ見えない市場ではあるとも思います。

個人の興味深い点ということでベストを選ぶとしたらPintertestです。
まだ招待制であり、記事にもしてませんがMacのマルチタッチパッドでの操作ではUXはかなりよく、またイメージ閲覧としての特性もうまく生かしていると思います。
セルフプロモートの問題に対して規約を設けているのも注目すべきところでしょう。
TumblrのDashboardキーボード操作よりもこっちのほうがなかなか楽しいこともあり、単純にイメージ閲覧という部分ではPintertestのほうが共有空間として優秀と感じています。

◆2011年メディア総括
US上陸したSpotifyは購読システムという部分でのビジネスはどうなのかという部分へ電子音楽メディアがシフトしたことを意識させました。
すでに著作権がどうのこうのという問題は巨大な安価な市場、もしくは従量制で対抗できるのではというようにマーケットは動いており、そこにどうソーシャルメディアを絡ませるかというビジネスモデルの模索に変わってきています。
その部分は日本は1周以上遅れた部分もあり、なかなか温度差を感じてしまうところでしょう。
AppleのiOS5で提案されたiCloudやiTunes Matchも従来だと考えられないレベルまでクラウド・モバイル中心にメディアを捉えているため、なかなか日本の業界は追いついていません。

これらは電子書籍も同じでKindle Fireで今年注目されたAmazonの市場の大きさは特にSteve Jobsの伝記発売などでもその力強さを感じました。
日本も1歩以上遅れながらもパブリッシャーとして動く部分も見えながらも年末には自炊問題など著作者と読者・消費者との温度差がかなりあることを意識させられた年でもあります。

業界総括的な部分も補足するとAppleのLionのリリースが上期ではかなり注目されましたがインパクトとしてはMicrosoftのWindows8がいい意味で消費者提案が面白いプロダクトだったと思います。
各企業がハード・OSプロダクトだけではなく、今後はクラウドサービスをどう結びつけるか、自社で持てるかという部分も注目するところになり、企業の囲い込み競争がどれだけ柔軟にユーザーに提案していけるかが要因になったのではないでしょうか。

2012年のソーシャル・モバイルメディアを見ていく部分としてはIT業界の以前中心であるUS、シリコンバレーとそれにどうやって結びつけるかというベンチャービジネスの構図が重要と思います。
市場的には欧州危機やウォール街占拠運動などの歪も出ていてブレーキが掛かるか、それとも新興国の市場拡大で活気がまだ保てるかなど予測ができない所でもあります。
そういう意味で2012年は今後数年を占うという意味では重要な年にはなると思います。