2011年7月17日日曜日

クラウドサービスとネイティブアプリの揺り戻し




※画像はReeder for Mac

クラウド時代ということでWebサービスの利用が増え、依存度も高くなってきています。
Googleなど各種サービスが充実しているため、Webブラウザひとつあれば特にアプリケーションを入れなくてもほとんどネイティブアプリ同様のUXを得られるところも大きく、大変重宝していました。
まあ、自分はよく職場が変わっていたのもあり、PC環境に依存しないのはすごくありがたかったものでした。

そのような時にAPIを開発者に提供してネイティブアプリが注目を浴びたのがTwitterです。
同時期にiPhoneによるスマートフォンブームと重なり、多くの開発者がアプリを作成していきました。
そうして各種WebサービスがiPhoneアプリとして多くリリースされていき、App Storeはかなり豊かな状態になっていったのを覚えています。



半年ほど前に私のWindows PCが修理ということでMacbookへ移行してみました。
当時、Lionの発表もあり、Back To MacということでiOSエッセンスの取り込みが開発者へ呼びかけが始められました。
特にMac App Storeの手軽さはアップデートの一元管理や支払いのApple ID統合などで扱いやすくなりました。

そうしてMacでも素晴らしいネイティブアプリが出てきています。
Twitterクライアントは言うに及ばず、GMailクライアントのSparrow 、フィードリーダーのReeder for Macは秀逸です。
もはやこれがなくてはというレベルになっています。

このような感じでネイティブアプリが使いやすいのはSpacesや各種ランチャーのおかげでもあります。
特に1画面に1アプリを置くなどのように使えば集中して作業ができます。

Webは死んだという言説がありますが、Web(Webブラウザ)作業よりもAPIなどでのクライアント設計になり、リッチクライアント再考という流れは来ていると思います。
リソースの管理が難しくなることもありますが、昨今のタブブラウザのメモリー消費も肥大化しているためむしろ効率化をはかれる面もあるかと思います。

Appleのアプリ側はアプリ側、クラウドはクラウドという分離の思想はGoogleのすべての処理はクラウドとはまた違った魅力があります。
後発してまだ評価もされないChromeOSが今後どうなるか、OSの再評価時代がPCに来ているのかもしれません。
開発者はWeb側周りか、ネイティブクライアントかでビジネスを多様に展開させられる時代になり、まだまだクラウドにおける産業の転換は先が見えず、面白いものになっていくと思います。