2011年6月30日木曜日

【骨休め】興味の再定義など




ブログ再開しつつ的な感じなので、節目として個人の現在の興味など。
観測範囲が変わってきてるのもあるので。

・所有
iCloudによって所有のステージがひとつ変わったという感じがします。
実装的には大して驚くべきことでもなく、マーケット的にも囲い込みの強化なんですが、クラウドにおける所有概念に関しては一頭抜けた気がします。
既存ではストレージにデータを置いてそれがどこに所有権・著作権を帰すかという命題がありました。
日本のまねきナンチャラはともかく、個人所有データなのだからいいという感覚もありながら、レーベルなどから見れば公的配信になる部分もありなかなか微妙でした。
まあ、個人利用する範囲でのクラウドストレージは汎用的であれば特に指摘されてなかった気がします。
iCloudの示したものは所有はすなわち、購入した利用権利であり、データそのものにはなんら束縛されないということです。
デジタルデータ化における媒体の無意味化の先にはデータそのものを置く場所すら意味が無いということになり、デバイスは完全にキャッシュということになります。
デバイスにおけるデータはキャッシュというのはGoogleのクラウドでも指摘されていることであり、業界全体がその方向にシフトしていっていると思います。
日本では全く対応されないと思いますが、IT業界としての主導権を握るUSの動きはなかなか注目するべきだと思います。



・リコメンド

提案、お薦め。
FacebookのLike(いいね!)がたぶん一番近いと思います。
個人のお気に入りのものを読んだり聴いたり、見たりして、気に入ったら購入するという話です。
個人的にこの部分が色濃く出ているのがPingだと思います。
当初、ダメSNSと思いましたが、iTMSでの楽曲購入中心になると途端にそこそこ購買欲をそそる仕組みでハッとします。
他にはよくあるアフィリエイトもこの部類ではありますが、ぶっちゃけアフィブログなどのダメ仕様が多く、Cookieによる報酬発生など意味が無いことが起こっています(アフィリエイター的には意味があると思いますが)。
iPhoneアプリなどでも若干この部分がクローズアップされてきています。
Bumpなどのおすすめアプリ紹介機能もありますが、一番多いのが楽曲紹介機能でしょう。
既存のLast.fm、Twitterなどの現在の自己の聴いている曲の公的POSTではなく、iTMSへのリーチを短くしているのが特徴です。
SoundTrackingなどいくつかのアプリがこのような実装をしています。
なお、日本ではDRMも含めて対応がされてなく、まったくもって蚊帳の外です。
今後、音楽に限らず、映像、電子書籍と展開されていくのは目に見えますが、上述の所有と同様に日本では10年後に会いましょうという感じでしょうか。
USの動きで面白いものが出てきてソーシャルグラフへの影響が現れると面白いと思います。



逆に興味なくなったものとしては重荷西海岸で起こっているWebサービスのベータサービス。
バブルが弾けた、というわけでなく、すでにソーシャルグラフや囲い込みが終わってしまい、どうクローズな分野にメスを入れていくかという細分化の時代になったため目につくものが少なくなった印象です。
同様にiOSアプリも、特にiPadが落ち着いたこともあり、目を引くアプリケーションはない感じです。
安定期に入ったという感じもしますが、まあ、使えるアプリを厳選していく感じに個人的になったということでしょうか。