2011年6月27日月曜日

電子書籍における所有管理




※上画面はebookjapanのebiReader(iPad)

割と自分的メモですが、iCloudによって曖昧化されていたクラウドでの所有の線引きがまた一つ変わったかなと思います。
実装的にはリンクかデータ化、なんですが。

で、電子書籍元年と去年もてはやされて、全く進歩のない日本。
iOS(iPhone/iPad)においてiBooksの展開がないまま、電子書籍パブリッシャーが乱立という時代になっています。
出版社や著作者などはどうこれを考えているのかわかりませんが、利用者としては複数フォーマット乱立と同じに面倒くさい状況という感じです。
当然、iCloudで同期管理などができるわけでもないので独自の実装になりますが、どれだけ使い勝手がいいかという話になります。
主に、コミックやノベルなどの続刊性のあるものに関してはこの所持がかなり焦点になると思います。
とうことで、今現在iOS対応で出ているアプリや電子書籍パブリッシャーの軽い比較をしました。

honto
  購入はブラウザで行い、専用ソフトで閲覧。
  期間内ダウンロードによる購読。所持性はない。

BOOK☆WALKER
  購入は専用ソフト上で管理。
  アドオン購入なので所持できるが、クラウド管理はできない。

ebookjapan
  購入はブラウザで行い、専用ソフトで閲覧。
  クラウド管理としてトランクという仮想本棚を実装して唯一の端末で読める仕組みを持つ。

地球書店
  購入は専用ソフト上で管理。
  アドオン購入なので所持できるが、クラウド管理はできない。

電子文庫パブリ
  購入はブラウザで行い、専用ソフトで閲覧。
  期間内ダウンロードによる購読。所持性はない。

電子貸本Renta!
  購入はブラウザで行い、専用ソフトで閲覧。
  アプリにブラウザが内蔵されているので別途ブラウザを立ち上げる必要はない。
  レンタル制だが、無期限レンタルという仕組みもあり、対応している書籍はクラウドで管理して読める。


ほとんどがアドオンかデータダウンロード型ですね。
後者はXMDFの縛りのようにも思えます。
なお、T-Time(Voyager)はアドオン型、Yappaはキャッシュ型ですね。
他にもアプリ統合実装のダイアモンド社などあります。

この中で一番管理がしやすいのはやはり、ebookjapanですね。
なれるまで面倒ですが、欲しい本を棚においたりとったりして管理するのは非常に便利だと思います。
レンタル制は所持にならないので個人的には遠慮したい部分。

人によってコンテンツで電子書籍パブリッシャーを選ぶ人も多いとは思いますが、個人的には一定品質と所持管理という点でebookjapanでのコミックのみを今後読もうかなと。
そうでないと自炊って話になる可能性もありますが。
コレクション性を優先したい人もいると思いますが、コンテンツ飽和の時代に多く揃えてしまっても管理できなければ意味が無いかなあと思っています。
今のiPhoneの購入アプリが飽和して管理しきれてないのですが、そのうち音楽コンテンツや書籍もそうなるのは目に見えています。
電子書籍パブリッシャーは消費者がコンテンツを持ち過ぎたときにどうするのかをそろそろ考えたほうがいいんじゃないでしょうか。


余談ですが、ラノベのいいパブリッシャーってどこなんですかねえ。
挿絵イラストをどうするかっていうのはわりと問題だと思うんですけど。