ひっそりと: 欧州の幸福度の高い国滞在記【住んでみた】

米国の幸福度調査の上位国に滞在してみた感想を生活・社会などの面から幸福はどうなのかと観察した書籍です。
このアプリに関して通常であれば電子化の面でレビューを書くところですが、その内容性からその部分についても感想を付けてみたいと思います。

まず、アプリの出来ですがいわゆるWeb、PCデータなどの横書きをそのまままとめた形の独特なものになっています。
なので通常の書籍の電子化というよりもWebなどの形式をそのまま載せたという方が近いかと思います。
アプリ構成としてヘッダー部にトップページ、目次へ飛ぶシステムになっています。
左右のタップで章移動です。
章毎に縦スクロールで読み、画像が挟み込まれてるのでWebの感覚が近いかと思います。
面白いかと思いますが、タップがわかりにくかったりと操作性に何はありますし、UXとしてもなかなか微妙かと思います。
むしろ今だとWebアプリ化して配信したほうがという感じもします。
取材の関係でまだ2つしかありませんが、手がかかる取材なだけに今後出てくるのかは謎です。

内容に関しての感想ですが、特に日本の現状を見るという意味で他国の状況を知るのはいいことだとは思います。
作者が日本の今を幸福に感じていないという前状況のため、非常に今回取り上げたデンマークやフィンランドに好意的に取り上げてしまってる部分はあります。
人の感覚もあり、なかなか幸福というのはわかりにくく、住んでみた感想としては面白いですが、幸福かという部分は人によっては伝わりにくいかもと感じました。
ただ、各国共に生活面の貧しさを差し置いて政治・企業運営の透明化と国民の意見反映はよく出ています。
ここらへんは欧州の歴史や人口、隣国への対応や影響、民族問題などで国民の主義がしっかりしたところもあるのかもしれません。
日本を捉え直すきっかけにはいいと思いますが、なかなか宗教、民俗、言語、地理、歴史など難しい問題ではあることは理解した上で読み進めるほうがより理解できるのではないでしょうか。

アプリの値段も手頃なので読み物としてはいいものではあると思います。