2011年3月1日火曜日

職業とはなにか




幼少期に子供に向かって質問する内容で「将来、なりたい職業は?」というものがあります。
労働を義務付ける上で真っ当なこの質問ですが、大きな穴があります。
つまり、選択させる職業にたいして義務教育などの学校教育もなにも紹介していません。
今、ここらへんがどういう仕組みになっているかは不明なので、昭和時代としておきます。

で、それが捻出できない子を問題視するという、わけのわからない社会です。
いわゆる、生活規則を教え込むますが、生き方、生活能力向上の手段は教えないのはわりとアンフェアーなところがあるかと思います。

社会や教育はさておき、この質問は結構苦手でした。
だって自宅ではTVは制限され、入ってくる情報は本だけと言われると物書きとサラリーマンしか選択するものが見えません。
コンピュータも当時のマイコン時代ではあまり職業としては見つからず、むしろプログラムを金に変えるアルバイト的に見えました。
で、面接でここら辺を聞かれて困りました。
なので、素直に「お金があって楽したい。」と答えたわけですが、教員のアドバイスは「勉強頑張れ」でした。
わけわかりません(笑)。

こうみると、13歳のハローワークが受けるわけです。
隙間な話ですし。

これに関してはハローワークなどの担当なども同じで、金や環境以外のデータが持ち合わせてないと思います。
職業の社会的や生活上での意味を蔑ろにしてきた社会が今の状態を作った一要因な気もします。

となると、金か趣味かなどわかりやすく区分してる職業がいいんじゃないのかなあと。
仕事だと辛いっていう話もありますが、それも辛くしたい人の上から目線での話にも聞こえます。
自分の職業が好きでたまらない人が楽しさを語るような社会がきて欲しいなあと祈りながら筆をおくことにします。


新 13歳のハローワーク新 13歳のハローワーク
村上龍 はまのゆか

幻冬舎 2010-03-25
売り上げランキング : 1622

Amazonで詳しく見る
by G-Tools