2011年2月28日月曜日

The Daillyのインパクト




Appleの購読システムがうまく離陸してないため、今月末まで無料購読できたThe Dailyですが、ほぼ毎日読んできてそのアプリの良さ、問題点、そして購読型電子書籍について少し感想などを述べたいと思います。

2月の中旬にアップデートがあったのでそのバージョンで。
特に目についたのは重くなり、不安定性が増した、ということでしょうか。
そもそもインタラクティブやマルチメディア特性をふんだんに取り入れてる雑誌で、その容量はかなり大きい物になっているとは思います。
iOS 4.2からのマルチタスクなこともあり、なかなかメモリー周りで厳しさが目立つ感じです。
接続時にデータを落としに行ってますが、本誌のデータをローカルに落とすわけではなく、ネット必須な仕組みにはなっています。
このため、落ちたあとに再立ち上げすると再度長い時間待たされる場合もあります。
パノラマ写真や動画などがかなり落ちやすく、やはり現状のiPadの限界もあるかなと思います。
次期iPadでは改善されればいいなと思いますが、どうなることやら。

記事的な量は多すぎず少なすぎずなので割といい感じだと思います。
トップページでの一覧は見た目には格好いいのですが、ダイレクトにページアクセス出来ないというまどろっこしさも同時にあります。
電子書籍としてはこのサクサク的に読める部分はまだお目にかかれない感じですね。

共有に関してはTwitter、Facebookなどできますが、出来れば個人のコメントを挟めるようにして共有化してみたかったです。
もしくはQuoteが出来るといいのですが。
アノテーションまで出来れば言うことないですが、重くなりますので今後次第でしょうか。
紙面データはWebでも見れるのでそちらとの連携をもっと共有で発揮して欲しいです。


The Daily本誌に関してですが、日本だとこういう日刊紙はないので新鮮でした。
新聞はどうしても一方的メディアの特色が強くなりすぎてどうしても積極的に読みたいと思えないですし、紙面の構成がいらないものまで割いてる印象でしたので。
特にこの時期、エジプトに関する情報はわりと読めて非常に有意義なものでした。
ゴシップ記事やスポーツは読んでなかったですが、それでもこのクオリティーは流石なので購読システムが日本ユーザでも面倒でないならば購入をしたいかもと感じさせてもらいました。
USでの電子書籍が今後、どのようになっていくのか楽しみではあります。



蛇足ですが、やはり、iBooksは厳しい展開になっているのかもしれません。
ePubによる標準フォーマット採用は素晴らしいのですが、特に日本では購入するものがないという状態がやばいです。
そろそろ自費出版的なものでもいいのでAmazonやApple、Googleの電子書籍サービスは使えるものになってほしいと思います。
国内出版社の参入はもう諦めたので、門口を一般に広げて欲しいです。


The Daily 1.0.3App
Compatible with iPad. Requires iOS 4.2 or later.
カテゴリ: News 価格: Free
更新: Feb 25, 2011



追記:
2/25のバージョンアップで劇的にアプリ自体が軽くなりました。
ただ、やはり凝ったページなどになると通信以前に重たくなる感じです。