2011年1月24日月曜日

いけ!勇者に見る携帯時代のゲーム




いけ!勇者は基本はローグ系のダンジョンへ潜るだけのゲームです。
既存ゲームと根本的に違うのはプレイヤーの選択権はアイテムと潜るダンジョンだけでそれ以降は勝手に進行が進み、結果のログ出力が見れるだけです。
ぶっちゃけ、放置ゲームでブラウザゲームの大半が占める時間管理すらありません。
でも、これだけで十分楽しいんですよね。
今まで言われてきた、作業を行う過程重視のゲーム性と言われるものがこのゲームには全くありません。
その部分が自動的に行われてしまうため、従来のゲームからみれば楽しさがないと一笑されるものと言えます。






過程を自動化して結果のみを追求するといったものはクリア感だけを得たいというチート層やMMORPGのBOTなどが有名です。
後者はゲームデザイン上、害悪の部分がありますがそれを抜かしてもコアなゲーム層からは否定されるべきものでした。
昨今の携帯ゲームの特徴として短時間を効率良く使う部分があります。
それを重視した際に、果たして過程はどの程度必要なのか、作業は必要なのか、ということになります。
従来でも初期値(キャラ設計)と結果を重視したゲームはありましたが、それほど極端に発展してこなかったと思います。
マルチタスクをサーバに回せるようになったクラウドと移動時間を利用出来るモバイルの時代でこそ発揮するゲームデザインの一つが結果出力ゲームなのかもしれません。


時代の要求で発達していく可能性はありますが、このゲームの凄いのはCGIレベルの実装で十分というところでしょうか。
つまり、結果出力をサーバ側が蓄え、ただ、出力を拾うビュアーがあればHTMLでもいいわけです。
過去、幾つか出てきているCGIゲームをまた引き戻せる感じはします。


このゲームの資産はアイテム・クリアクエスト数だけだと思いますがソーシャル化するのは難しくはないとは思います。
ただ、ソーシャルゲームは時間管理ゲームとして設計することが多く、その部分のアイテム課金で利益を上げるため、ソーシャルゲームでなく広告で儲ける仕組みにならないとこのようなゲームは埋没していくのかもしれません。


ゆけ!勇者 1.2App
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要
カテゴリ: ゲーム 価格: 無料
更新: 2011/01/07